インパチェンス〜あざやかな人〜 Boy side
授業中も、談話室で一緒に喋ってる時も、いつも君が気になってしまう。
クィディッチの試合の時は、君がいるから、一生懸命応援してくれるから、
絶対勝たなくちゃって思う。
でもその代わり、君の事を考えてる間中ずっと胸が苦しくて、
頭の中に他のことを考える余裕がなくなってしまうんだ――
「ハリー!僕にもファイアボルト乗せてくれよ!」
クィディッチの練習が終わり、旋回や急降下の練習をしている時、
下からロンの声が聞こえた。
ロンの隣には、君がいる・・・
「はい。」
ハリーが、ロンに箒を渡すと、ロンはあっという間に空へと飛び上がった。
「、練習見に来てたんだ?」
「うん。ロンに誘われて。一人じゃつまんないからって。」
「ハーマイオニーは?もしかして勉強してるとか?」
「その通り!明日はルーン文字のレポート提出日なんだって。」
「いつも大変だよなぁ〜。ハーマイオニーは。」
嘘だ。
ハリーは咄嗟にそう思った。
数時間前、ハリーはロンにこう言われた。
『チャンス作ってやるからにハリーの気持ち言えよ。』と・・・
(他人の心配より自分の心配した方がいい、と言おうと思ったがやめておいた)
あまりにも突然だったので、驚いたが、
ロンもハーマイオニーもやる気満々だったので、
断ることなどできなかった。
「あの・・・ハリー・・・」
が恥ずかしそうに俯きながら何か言おうとしている。
そのピンク色に染まった頬がすごく愛しかった。
「・・・僕、話があるんだけど・・・」
「うん・・・何?」
ハリーは一瞬戸惑った。
実際、告白って普通はなんて言うものなんだろう!?
ハリーはちょっと考えてからこう言った。
「もしも僕が・・・」
「・・・?」
ハリーがの目を見ると、の顔が更に赤くなった。
の目の中には、自分が映っている。
もう・・・日が暮れる・・・
ハリーはそっとに口付けた。
ハリーの心臓はバクバクいっていて、周りの音が全く聞こえなかった。
「こんなことしたら困る?」
目の前のは、状況がまだつかめてない様子で、
ボーっとあらぬ方向を見詰めていた。
「困らないけど・・・」
「けど?」
しばらくの沈黙。
ハリーの心臓の音がにまで聞こえてしまいそうで嫌だった。
「嬉しい・・・」
の思わぬ言葉にハリーは耳を疑った。
もどうやらやっと状況が飲み込めたらしく、パッと手で口を押さえた。
「僕は、のことが好きなんだけど、は?」
ハリーが確かめるように尋ねた。
最初からこう言えば良かったのか・・・
すると、は更に更に顔を赤らめた。
「わ、私は・・・」
が何か言おうと口を開きかけた時――
「ハリー!ファイアボルトサンキュー!サイコーだよ!」
ロンが戻ってきたのだった。
「いいえ。どう致しまして。本当にグッドタイミングで。」
「あれ?ハリー、目が笑ってないんだけど・・・」
ロン・・・の大切な言葉を失ったことにまだ気づいてないね・・・
「さ、、夕ご飯食べに大広間行こうか。」
「そうね。」
「あ、ロン、もう少し箒で空飛んできたら?」
「あれ!?僕、なんかマズイことでもした!?」
「全然。」
「だから目が笑ってないってば!ハリー!」
笑えるわけないでしょ。
ロン・・・君を一生憎むかもね・・・
「ロン、箒、ちゃんと片付けといてね。」
「えぇ!?ちょっ・・・ちょっと待っ・・・」
今度は君とハーマイオニーの番だよ、ロン♪
おしまい